人が住まなくなって久しいのか
通りに面したブロック塀越しに
大きく道路に木々の枝が張り出している。
そこを通るたび
その張り出した枝が気になって
景観的に見苦しいし
交通の妨げになると
あまり良い印象を抱いていなかった。
せめて道路に出ている分くらいは
枝を切ればいいのにと思っていた。
昨夜
会社を出るときにはたいした降りではなかった雨が
そこそこの降りになり
眼鏡は濡れるは
シャツは体に張り付くはで
カッパ着ようかどうしようかと
自転車漕ぎながら考え中に
件の場所にさしかかった。
そこは
道路に張り出した木々の枝が傘代わりになって
まったく地面が濡れていなかった。
ラッキー!
こりゃぁ ちょうどいいや
ここで雨宿りしよう
いやぁ よかったよかった
この木のおかげで濡れずに済んだ。
ついてるし ありがたい
と思った。
同じ木の枝なのに。
ねぇ。
人の気持ちなんて
こんなもんですよ。
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